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[C134] ありがとうございます。

諏訪行の続き、ありがとうございます。
やはり私なんかとは違う、ディープ具合ですね。
面白く読ませていただきました。
千鹿頭神社が諏訪地域に5つもあるなんて知りませんでした。う~む。
実は在住者と12v電源さんの跡をたどろうとioへ行きましたが、
意味を理解して貰うことはできず、後は蓼科の温泉に消えました。
月に1度くらいは訪諏しますので今後も勉強したいと思っています。

さて、2日目襍や、3日目雉は期待していて良いのですよね
いえ、強制しているのでも、プレッシャーをかけているのでもありません。
えぇ、決して。(笑)

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【珍所:其の47 諏訪3回目(2日目①)】

 ずいぶんと前回から時間が経ってしまいました。
【珍所:其の46 諏訪3回目(1日目)】 の続きです。
 G.W.の話だったので、完全に季節をひとつ跨いでしまっていますねえ。

 ぼんやりしてるうちに、私、骨になってしまうんじゃないでしょうか。

  ◇

 さて、3回目の諏訪。その2日目の朝。
 茅野のビジネスホテルを出て、千鹿頭(ちかと)神社を目指す。
 諏訪内には「千鹿頭神社」がいくつかあり、ややこしいので、ここでは「上原の千鹿頭神社」とします。

 宿を出て10分で道に迷った私は、朝早くから家の庭作業をしているおじさんに道を訊くことにしました。
 なんと言うか、怪しまれずに道を尋ねるスペシャリストになれそうです。
 この技を極めれば、優秀なセールスマンになれるのかもしれません。
 いや、……なりませんが。

 一見、Vシネマに出てきそうな雰囲気のおじさん(でも庭仕事中)は、快く道を教えてくれました。

「千鹿頭神社への道を訊かれたのは初めてだなぁ。大抵は、上原城って言うよ」
「上原城……ですか?」
 城の事を全く知らない私に、おじさんは半ば呆れた様子だった。
「NHKの大河(『風林火山』)でやってたからね。去年は結構(観光客が)来たねぇ。……まぁ、何も残ってないけど」
「へぇー。ここから近いんですか?」
「千鹿頭神社より、もっと上に登って、山の中にあるからねえ。結構、遠いと思うよ。……神社が好きなら、千鹿頭神社から真っ直ぐ降りたところにある、葛井神社にも行けば良いよ。あっちの神社は有名だし」

 お礼を言って、教えてもらった道を行くと……ちょうど道が二股に分かれるど真ん中に、こんもりと杜が。

千鹿頭神社(遠景)

神社の由緒書には、
千鹿頭神社は旧上原郷の中枢に位置し、古来上原郷の産土神として、崇敬され、明治15年の「神社明細帳」には八幡神社、葛井神社と共に社格が村社となっている。祭神は建御名方命の御子神内県(うちあがた)の神(諏訪地方を治める神)である。既に、鎌倉時代の嘉禎年中の奥書をもつ「根元記」にその名がみえ、当社の古記録にみえる「古代神楽歌」は特に有名である。
とある。

 この「古代神楽歌」は、『日本の神々 神社と聖地9』(白水社)の「千鹿頭神社(有賀)」の項目によると、
千鹿頭ノキタノハヤシノススムシハススムシハヤチヨノコエテツネニタイセヌ 千鹿頭ノ明神ウレシトヲホスランユキタタイマノ花ノキヨメヨ
だそうです。

 読みやすくすると、
「千鹿頭の北の林の鈴虫は鈴虫は、八千代の声で常にたいせぬ
 千鹿頭の明神、嬉しと思すらん、ユキただ今の花の清めよ」
でしょうか。
「ユキ」は、「雪」なのかどうか不明。鈴虫と季節が合うのか?
ただ、「雪」は「清める」意味もあるので(そそぐは「雪ぐ」とも書きますしね)、「清めよ」の意味は合うなぁ。

……などと、ゴチャゴチャ考えるのは置いておいて。

 諏訪大社上社で行われる「御頭祭(酉の祭・大御立座神事)」に使われる鹿頭は、千鹿頭神社で用意する事になっていたという。

御頭祭(おんとうさい)では、75頭の鹿頭が神前に供えられる。(神長官守矢史料館)
ちなみに現在は、剥製が使われているらしいです。


花が咲くだろう。

  ◇

 千鹿頭神社から真っ直ぐ斜面を降りるようにして歩いた先に、「葛井神社」が現れます。
「葛井(くずい)」は、「槻井」「久頭井」「楠井」「九頭井」とも書かれる。


向こうの山を背負っているように見える。


まず目に飛び込んでくる、御神木の「千本欅」
根が腐らないように、ひさしが設けられている。
なんだかパッと見、会津のさざえ堂を思い出します。

▼葛井神社の御神体、「葛井池」。

 祭神の「槻井泉(つきいいずみ)神」は、この池を神格化したものでしょう。

 この葛井池は、諏訪信仰において非常に重要な役割を持っています。

 大晦日に諏訪大社上社前宮で「御室の神事(※)」が終わった後、その年の神事に用いた幣帛や榊などをまとめ、「机飯一膳御酒御穀」をそえて葛井神社に送り、寅の刻(午前0時)の御室の「みあかし」を合図に、拝殿の背面から葛井池に投げ入れる。
 伝説によると、投げ入れた幣帛や榊は、翌朝、遠州(静岡県)の「さなぎ池」に浮き上がると伝えられています。
 「さなぎ」とは昆虫の蛹ではなく、神長官家の神宝「佐奈伎(サナギ)の鈴」にもあるように、鉄の鐸(鈴)を意味しています。

 なぜ、諏訪の地から遠く離れた遠州の池に幣帛が浮かぶのか?
 これについては、『お諏訪さま 祭と信仰』(勉誠社)で、西沢形一氏が、遠州は洩矢神(神長官・守矢氏の始祖)が元々いた土地で、洩矢一族は浜松あたりから天竜川を上り、諏訪に辿り着いたのではないか、としています。
 この傍証として……洩矢一族が、木や石に憑依する原初的な神「ミシャグジ(御左口)神」を祀っていたということは以前にも書きましたが、このミシャグジ神の社の分布を調べてみると、静岡・愛知・山梨・三重・岐阜などには数多く存在するものの、北に隣接する新潟・富山には存在しないということです。
(今井野菊「御社宮司の踏査集成」より)

 洩矢一族は諏訪に土着し、勢力を広めていく。
 そこへ、大和政権に負けたとされる建御名方(タケミナカタ)神が諏訪に逃げ込み、土着の洩矢神と対峙する。
 洩矢神に勝った建御名方神は「諏訪明神」となって諏訪大社に祀られるが、信仰の主導権は、その後もずっと洩矢神の子孫(守矢氏)が握っていくことになる。

 洩矢一族が祀っていた「ミシャグジ神」の力を、建御名方神の子孫(生き神・大祝)の身体に、充填させる儀式が先で述べた(※)印の「御室の神事」だと考えられています。
(実際はもっと複雑だったりしますが)

 七木・七石探しは、イコール、ミシャグジ信仰の痕跡探しでもあります。
 ヨソから訪れた私にとっても、諏訪信仰の形が懐かしく感じられるのは、自然畏怖という人間に共通する感情に拠るものだからかもしれませんねえ。
(などと適当な事を言って、すぐ後悔する)


 だいぶ話が逸れました。葛井池に戻ります。

葛井池の口頭伝承として、
「葛井池の主は片眼の魚で、とれば祟りがあって死ぬからけっして魚はとらない」
「葛井神社に雨乞いする場合には、竹で池の水を叩いて振り上げれば、あとに続く人々に水が降りかかって雨が降る」

『日本の神々 神社と聖地9』より抜粋
水面を眺めてみましたが、魚影は見えませんでした。

  ◇

 この後バスに乗り、諏訪大社上社前から、習焼(ならやき)神社まで歩いたのですが……想像以上にキツイ道程でした。
 方向音痴どころか、地図も読めない私ですが、プリントアウトしたGoogleマップを見て、

「1kmくらいかな? この程度なら、歩いて15分ってとこか」
(↑根拠は全くない)


 意気揚々と歩き出したものの、15分経っても全く目的地に着かず。
 というか、目的地っぽい物すら見えない。
 
 30分後……

ようやく辿り着いた「習焼神社」

 帰ってから調べたところ、片道2.5km、徒歩で35分の距離でした。
 (ちなみに往復したので、計5km)


<長くなったので、続きます(たぶん)>
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実は在住者と12v電源さんの跡をたどろうとioへ行きましたが、
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