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【珍所:其の33 二上山麓の邂逅】

 近鉄大阪線(Wikipedia)に乗るたび、大阪から奈良県へ抜ける「大阪教育大前駅」「関屋駅」あたりが気になって仕方ありませんでした。

 どう気になるのかを言葉で説明するのは難しいのですがー、あえて言うなら、
「夏休みの田舎の匂いがする駅」なのです。
 私は両親の実家がどちらも都会にあったため、小学生の頃、「夏休み、田舎へ帰る」という友達の言葉に激しい憧憬を抱いて……いたかどうかは忘れましたが、とにかく、夏が過ぎ風あざみな井上陽水を、大阪教育大前駅らへんに勝手に感じる訳ですよ。

 そんなこんなで。

 特に目的もないのに、関屋駅辺りで降りてみようと思い立ち、フラフラと電車に乗り込んだのですが、車内でぼんやり地図を見ていると、2つ向こうの下田駅に「二上山博物館」があるのを見つけ、急遽、少し都会な下田駅で降りることにしました。


ふたかみ文化センター。この中に二上山博物館が入っている。


「海を渡ってきた武人」像が立っている。
明王系の表情。威嚇してんでしょう。

 二上山は、古代から研磨用の金剛砂(ガーネット)の採掘が行われており、二上山博物館も石の展示が多い多い。
 というか、石ばっかり。
 子供向けの企画として、「二上山の砂の中から宝石を探そう」というコーナーも設けられておりました。

「こまかいので、ゆかにおとすとおそうじがたいへん。」
なんだかかわいい。


老人と子供1組しかいなかったので、やってみた。
虫眼鏡とピンセットという組み合わせは、良い風景ですね。良い風景ですよ。
……というか、20代も「西の覗き」だというのに、私は何をやっているのでしょうか。
好奇心と羞恥心の折り合いがつきません。
大人になれ。


 さて。
 二上山博物館を後にし、下田駅の近くにある鹿島神社へ寄る。

なかなか趣のある、古い町並みが残っております。


開けていて、明るい穏やかな神社。
たぶん、氏子さん達の崇敬を充分に受けているんだろうなぁという感じ。

  ◇

 電車に乗って、一駅大阪側の「二上駅」へ。
 なんだかこの駅の周辺は、空間がスコーンと抜けていて、不思議な感じです。
 新しいんだか、古いんだか分からない。
 下田周辺よりも複雑な感じです。


駅前から二上山を望む。
岳が重なってしまっており、きれいなフタコブが見られない。

 駅前に立っている周辺地図を見ると、「大坂山口神社」というのが2箇所に存在する。
 土地の神を祀っている山口神社は、とりあえず行って損はない。

 まず、駅の北側「逢坂」の地にある「大坂山口神社」

 境内に立てられた由緒書きによると、
 当社は延喜式内大社であって、近世には、牛頭天王社と称している。
 崇神天皇九年、黒楯八枚、黒矛八竿をもって祭らせ給い、神階正五位上を賜る。
<御祭神>
大山祇命 素盞鳴尊 神大市比売命


神社よりも、神社の前を横切る小道に惹かれる。じっと見てると、吸い込まれそうになる小道でした。
時間があればこの先へ行くところですが……余裕がないので断念。

 もう片方、駅の南側「穴虫」にある大坂山口神社を探して歩く。
 なんとなく田んぼ道を真っ直ぐ行くと、【この先行き止まり】の看板が。
 仕方なく引き返す途中、道の脇に、なんだかそそられる細い道を発見。ほんのり暗くて、どこへ繋がっているのか分からない。
 分からないままに、なんとなく歩いて行ってみると、大坂山口神社の境内の真横に出ました。
 古い神社は、だいたい村道の先にあるので、地図に頼らず、適当に空気感を読みながら歩いた方が、方向音痴の私にとっては確実です。
 もちろん、正反対に歩いてしまうことも多々ありますが……まぁ、そこはそれ。正反対に歩いた先で、別の面白い物に出会うので。
 目的地なんてのは、きっかけに過ぎないのですよー。という、方向音痴の開き直り。



穴虫の大坂山口神社
背後に小高い山を背負っています。薄暗くて、良い雰囲気の神社です。


大正・昭和初期の香りを感じる額。逸品。


湿っていて静かで狭い境内。好みです。

 良い神社だったなぁ。などと思いながら、神社を後にし、ほんの少し歩くと、よく分からない物が。


……井戸? にしては、柄杓が変。
温泉街でもないし、温泉である訳でもない。

覗いてみると……

青っ。
青い。
水が青い。
銅が溶けてるんじゃないかと思うほど、青い。

さらに、裏に回ってみると、

石仏は三鈷杵を持っている。
隣に大師堂が立っていることもあり、恐らく弘法大師。

帰ってからネットで調べてみると……ありました。
これは、大師が錫杖で掘ったとされる「弘法井戸」らしいです。


弘法井戸の横を真っ直ぐ行くと、細い道が手招きしているのです。
どこに続くか分からないけれども、進んで行きたくなる道だなぁ。

フラフラと真っ直ぐ進みそうになりましたが、いきなり視線を感じて、振り返ると……


なんだか睨まれているので、真っ直ぐ行くのはやめました。

 
 ここからが、少し不思議な邂逅。

 駅まで帰る途中、誰もいない一本道で、不思議な髪型をした、80歳くらいのお婆さんと行き違いました。
 お婆さんは杖をついていて、ゆっくりゆっくりと歩き進んでいる。
 私はお婆さんとすれ違って、しばらくしてから、道路脇の民家が面白いことになっているのに気づき、写真に納めようとカメラを構えた。
(「面白いことになっている」というのは、民家の屋根の瓦の隙間から、サトイモのような大きな葉がニョッキリ1本生えていた)

 シャッターを切ろうとした瞬間、後頭部にバチンと音を立てて、大きな虫が当たった。
 実体は見えなかったものの、カナブンくらいの大きさはあったんじゃないだろうか。
 写真どころじゃなくなり、わたわたしている私の頭に、なぜか2度3度と虫は突進してくる。

 虫を追い払いながら顔を上げると、さっき行き違ったお婆さんが、少し離れた所で、こちらをじいっと見ている。

(うわぁ、今、ぜったい変な人と思われたよ)

 と、羞恥心でいっぱいになりながら、カメラを鞄になおし、もう一度お婆さんの方を見ると……

 お婆さんが消えていました。

 一本道なのに。
 杖をついてるのに。

 そもそも、前を向いて進んでいるはずのお婆さんが、どうして虫に襲われている私に気づいたのか?

……。

 いろんな偶然が重なったとしても、思わず、「虫を使ったのはアナタですか?」と尋ねたくなるじゃないですか。


 まぁ、あれですねえ。
 こういう、ちょっと不思議な事が起きるから、フラフラ歩きはやめられません。
 
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