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【珍所:其の28 宝山寺】

 石切神社を紹介したので、次は、キング・オブ・生駒(たぶん)の、「宝山寺(ほうざんじ)」をご紹介します。

 えー。
 自分でも忘れていたんですが、以前にチラっとだけ取り上げたことがあります。
【珍書:其の19 六輪と一露】
 少々かぶる部分もありますが、そこらへんは御容赦下さい。

  ◇

 生駒宝山寺の本尊は不動明王です。しかし、どうしても影が薄い。
 隣にいる、歓喜天(聖天)が有名すぎるからです。
 宝山寺の歓喜天は、日本三大聖天のひとつ(※)と言われているので、御存知の方も多いかと思います。
 同じ「日本三大」でも、石切大仏とはモノが違います。

※…ただし、これにも諸説ある。

 御存知のように、象頭人身の聖天は「子孫七代の福を一代で取る」と言われるほど強力な神であり、どんな生臭い願いであっても、分け隔てなく利益を与える神とされています。
 と同時に、祀るのが非常に難しく、中途半端な信仰はかえって身を滅ぼすとも言われます。

 ちなみに、宝山寺の聖天像は絶対の秘仏とされており、住職以外は見ることができません。
 数年前、寺の方にチラっと伺った話によると、住職も、毎日深夜2時に聖天へ浴油供を献じる時以外は見ない……ような事を仰ってました。

  ◇

 宝山寺へ向かうには、近鉄・生駒駅から出ている、恥ずかしいケーブルカーに乗ります。

▲ネコ型ケーブル「ミケ」。犬型ケーブル「ブル」もいる。
生駒山上遊園地へ向かうケーブルカーなので、遊園地へ行く子供は大喜びだろうが……通勤に使う会社員や、下記の場所に用事がある人にとっては、悪夢以外の何ものでもない。

 さて、ひとつめの駅「宝山寺駅」で降りると。


 変にケバケバしいというか、時代を感じるアーチがすぐ見えます。ここから宝山寺の参道が始まる訳ですが。


▲観光生駒 旅館ご案内


 知ってる人は知っている。知らない人は分からない。

 参道が、そのまま新地なのです。
 でも、親子連れや女性観光客なども多いので、明るい雰囲気です。
 飛田のような「カメラを出したら、どこかから刃物が飛んでくるかもしれない」というような緊迫感はありません。……誇張表現ですよ。


▲参道には、神具店も。普通の神具だけではなく、招き猫や福助、達磨も山のように積まれてあるところが、「商売繁盛の神」生駒聖天らしいところであります。


参道はなぜか猫だらけ。

 この後、いきなり猫が膝に飛び乗ってきたため、身動きできなくなりました。
 猫がそのまま寝そうになったので、慌てて追いやって前進することしばし。


立派な山門が見えてきました。


▲右が不動明王を祀った本堂。左が歓喜天を祀った聖天堂。ほぼ大きさが同じです。
赤い○で囲んだ部分は、役行者が修行したと伝えられる般若窟(はんにゃくつ)。
宝山寺から見つかった、能の金春家の文書群は、この般若窟に因んで「般若窟文庫」と呼ばれており、現在は宝山寺と法政大学とで分割して保管されている。


▲聖天堂アップ
 子供が大きな声で「お金持ちになれますように!」と叫んでいました。
 後ろにいた芸妓さんらしき、和装のお姐さん二人組が、「子供は素直やねェ」と上品に笑っていました。
 なんだかよく分かりませんが、「これだな」と思いました。
 たぶん、風情とか情緒とか川端とか、そういうもの。


▲聖天堂の木製の賽銭入。歓喜団の形をしている。


▲心に「鍵」をかける絵馬。
 聖天への願いは、基本的に「断ち物」が有名です。
 特に歓喜天の鉱物だとされる大根を断つ「大根断ち」が。

 黒田浩一郎「ひしめく神々」(宗教社会学の会『生駒の神々-現代都市の民俗宗教-』創元社/昭和60)の調査によると、
 宝山寺の絵馬は、全絵馬中の約20%がこの「たちもの」祈願であるという。
 中でも、薬物・アルコール・ギャンブルなどからの脱却を願った、かなり深刻な内容が多いとある。
 黒田氏は、同書で、
「願意が切実であるだけではなく、宝山寺の絵馬のいま一つの特徴は、取引き的性格、聖天との願掛けに近い性格をもっている点である。(中略)無理な願いもかなえてくれる聖天である。しかしそれには、依頼者の側にも厳しさが求められる。自己をコミットする何らかの断ちものが必要なのである。」
 と、述べている。

 歓喜天ならでは荒療治とでも言うべきか。
 慈悲を表に出した仏では、成し得ない方法ですねえ。

  ◇

 帰り、参道を歩いていると、変わった喫茶店を見つけたので、入ってみました。

▲ナイヤビンギさん。
外は純和風ですが、中はレゲエです。
店内にレゲエがかかってます。店員さんもレゲエです。
京都の町屋改造みたいな感じでしょうか。古い旅館を使って喫茶店にされてます。
中の構造は、まんま旅館。

 ひとりでフラリと喫茶店に入って、
「今、ちょうど良い部屋が空いてるんですよ。見晴らしが凄く良い部屋なんです!」
 とか言われたのは初めてです。
 そして、実際、奈良盆地が一望できる部屋を、ひとりで一室用意してもらいました。スゴイや。

 御礼を言うと、色々と教えて貰えました。
 店は、「宿坊→旅館→廃屋→(現在)ショップ・喫茶店」
 という経路をたどっている事。
 昔はこのあたりにも店が色々あったけど、経営者がみんな高齢になってしまい、「このままじゃココは廃れる一方だ。誰かが何とかしないと」ということで、廃屋になっていたこの旅館を改装して喫茶店にしたこと等々。
 面白い店なので、頑張って欲しいです。

  ◇

 宝山寺の裏手にある、岩谷の滝と大聖院を紹介したかったんですが、何だか長くなってしまったので、次回に。
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