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【珍事:其の22 奇勝と、古社と、芸能の島 隠岐の謡】

 7月11日に伊丹アイフォニックホールで開催された、『奇勝と、古社と、芸能の島 隠岐の謡』に行ってきました。
 地下鉄の駅で偶然見かけたポスターが何となく気になったので、そのまま勢いにまかせてチケットを購入。
 そのまま前日までスッパーンと忘れており、危うくチケットを無駄にするところでした。

   ◇

 会場で指定された座席を探し、席に着こうとすると、恰幅の良いおじさんがやって来、
「アンタ、本当にそこの席?間違いない?」と、聞いてきた。
 チケットを見せて、「たぶん間違いないと思うんですけど……」と言うと、
「あ、ほんまやなあ。……アンタ、隠岐の人?」
「えーと、大阪です」
「ふーん、そうかあ」
 おじさんは私の隣に座っていた、70代くらいのお爺さんを指し、
「その人、隠岐の事に詳しいから、色々訊くと良いよ」
 と言って別の場所へ移って行きました。

 いきなり話を振られた形になった「隠岐の事をよく知っている」お爺さん(※)は、少し躊躇いながら話しかけてきた。
※…後で知ったのですが、この方は関西の隠岐人の会の理事をされている方でした。

「アンタ、隠岐の人じゃないん?」
「はい」 
「ここらに座ってるモン、みんな隠岐やねん」
「あー、そうだったんですね」

 なるほど納得。
 自分の周囲にいる人間が、全員、隠岐出身者で固められておりました。道理で、周りの空気が同窓会っぽい訳です。
 そして何故か、近くに座っている隠岐出身者のおばさんから、飴が回ってきたりもしました。
 なんだかまるで、どこかのお花見に来ている感じです。

 私が隠岐の事を全く知らないと言うと、お爺さんは丁寧に、隠岐の地理から観光名所、大阪から隠岐への行き方等々を、とても嬉しそうに教えてくれる。

「ふるさとは遠きにありて思ふもの」
 しかし、悲しく歌うだけのものでもないなあ。

  ◇

 さて。
 公演は「蓮華会舞」と、「民謡」の2本立てでした。

 「蓮華会舞」は、隠岐の国分寺に伝わる民俗芸能で、古代舞楽の名残を残す珍しい芸能だったりします。(重要無形民俗文化財)
 四天王寺舞楽と非常に似ているとのこと。

 今回の演目は「眠り仏之舞」、「獅子之舞」、「麦焼き之舞」、「竜王之舞」、「仏之舞」の5つ。

 印象としては、今までに見た舞楽と比べて動きが派手でコミカル。
「竜王之舞」は、舞楽の「蘭陵王(※)」と同じだということですが、かなりコミカルな感じに仕上がっています。

※蘭陵王…舞楽で最も有名な曲のひとつ。古代中国、北斉の将軍・高長恭(蘭陵王)は絶世の美男子だったため、常に獰猛な仮面で素顔を隠して戦ったという伝説を元ネタにしたもの。

 奇抜な竜面をつけた舞手(=蘭陵王)が音楽に合わせて舞台上で飛び跳ねているかと思うと……いきなり音楽が止まる。
 突然止まった音楽に、舞手はキョトンとした仕草を見せる。そして、「音楽を鳴らせ!」と威嚇せんばかりに、地団駄を踏むように飛び跳ねる。いつまでたっても音を鳴らさない楽団に向かって、苛立っているようにも見える。
 ようやく音楽が再会されると、舞手は水を得た魚のように、のびのびと舞台上で飛び跳ねる……。
 隠岐の蘭陵王は、伝説の蘭陵王から離れ、三枚目の精霊にコミカルな演技をさせているような感じがしましたねえ。
 あと、ずっと飛び跳ねているので、舞手は尋常じゃない運動量だと思います。

「竜王之舞」の前に演ぜられた「麦焼き之舞」は、百姓が農作業をする仕草を四方に向かって繰り返す舞でした。これは「演劇」というよりも、豊作を祈る神事に近いような印象を受けました。
 同じ動作を繰り返すだけですが、これもかなり体力がいる舞だなーと思って見ていたところ、隣のお爺さんが、「この舞手は小学生やで」と言ったので驚きましたよ。

 ちなみに、今回の蓮華会舞で使用されている仮面や衣装は、つい最近復刻されたものらしいです。
 2007年の火災で、元の仮面・衣装は全て焼失してしまったとか。……仮面は奈良時代あたりの物だったとかで、非常に残念です。
 不幸中の幸いにも、これらの仮面や衣装を複製・保管していた人がいたらしく、その人の複製品を手本に、仮面や衣装を再度作り直すことができたという事でした。

Youtubeに「隠岐国分寺蓮華会舞」がありましたので、リンクを貼っておきます。

http://www.youtube.com/watch?v=PVAOqZGboVc

百聞は一見に如かず。 

  ◇

 第2部は「民謡」。
 第1部の「蓮華会舞」が目的だったので、実はあまり期待してなかったのですが……。想像以上に面白かったです。
 面白かったというか、楽しかったというか。
 ホールの半分以上が、おそらく隠岐の人だったんでしょうね。民謡が始まるや否や、会場中が手拍子と大合唱。
 まるで宴会場のようなノリ。
 全部で15曲ほどでしたが、あっという間でした。

 民謡歌手や舞手が登場するたびに、隣のお爺さんが、
「あれは民謡一家の末娘」、「あそこで太鼓叩いているのは、役場のモン。三味線ひいてるのも役場に勤めてる」、「あそこで踊っているのは、私の親戚」、「あの人とあの人は親子で、奥さんも民謡歌手や」
 等々、他にも色々と内輪ネタを教えてくださる。
 なんだか、にわか事情通になった気分。

  ◇

 隠岐の事について、色々と調べたかったんですが……結局、何も調べられないままですよー。
 どんどん雑になっていくなあ。反省。
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